いくつかのシリーズものを読んでて、これは昔読んだシリーズを再読してます。
この「魔獣狩り(サイコダイバー)」シリーズ、数年前に完結したということなんですが、一体どうなったのか?そもそもどういう話だったっけ、ということで最初から読み直してます。
アクションとホラー、オカルトとエロの世界。
もう結構昔の小説なので、今の作風とはだいぶ違うなと思います。
とにかく文成仙吉という主人公がハードボイルド。「蘇る金狼」みたいな、松田優作映画なみのハードボイルド。そのアクションにしても、ファンタジックというか、現実には絶対できないだろといった描写が多い。
あと、かなりエロ描写が多く、若い頃の自分は興奮して読んでたけど、おっさんになるとさすがに食傷気味ですね。まあもっというと「いらんなあ」と思う。物語を読み進める集中力が削がれるから。
けど、あとがきで、シリーズ的に、出版社から結構細かく注文があったらしく、つまり、毎回濡れ場に何ページさいてくれとか、そういうのが当然あるんだと。その中で、プロ意識に徹して、求められてるものをクリアしつつ自分が面白いと思うものを追求して書いたとのこと。
しかしこういう時期があったからこそ、現在の確固たるポジションを築くことができたんだろうなあと思いました。